10-2 黒御影石採石場存在の証明 − デロイト・トゥーシュ・トーマツ監査法人による説明
既にご承知のように、残念ながらPI社もマザール・PWC連合によって潰されてしまいましたが、幸いな事にPIの管理・清算をしたのはマザールやPWCではなく、デロイト・トゥーシュ・トーマツでした。デロイト・トゥーシュ・トーマツはPWCほど大きくはありませんが、マザールよりは遥かに大きな世界的大監査法人です。2003年6月、私は独自調査の一環としてデロイトの担当者(上級パートナー)に面会を求め、PIの取扱いが今後どうなるのか色々と尋ねてきましたが、その時に当該担当者が既に確認済みであるとして教えてくれたPI関係の構造図が、以下に示す彼自身による手書きのメモです。
これも読みにくいので翻訳した上で綺麗に再生すると、次のようになります。
即ち、採石場を100%支配しているオリンパス・マイニング社を、その親会社であるブラック・グラナイト・マイニング社を通じて、PI社とフレイザー・ブルック・パートナーシップが50%づつ所有していると言う構図は、先に挙げたブルックの説明と完全に一致しています。繰り返しになりますが、これはデロイトがブルックの説明をなぞったのではありません。デロイトは全ての関係会社の実在を自ら確認した上で、上のメモを私に示してくれたのです。これを”another fraud”(別口の詐欺)と呼んだマザールは、一体どう合理的な説明を付けるつもりなのでしょうか。