私は名前こそはインペリアル・グループの役員にされていましたが、その実際はと言えば、グループの経営に関与する機会は全く与えられていませんでした。しかし2002年4月末の、インペリアム銀行に対するグレナダ政府による介入を初めとして、その後に起こったインアペリアル・グループの組織構造の大激変の過程と、マザールやピンセンツの裏切りと戦いながら、事態を何とか収拾し、グループと投資家の利益を守ろうと、必死で努力を重ねていたフレイザーやブルックの姿は、この目でしっかりと見てきています。今まで単なる名目的役員に過ぎなかった私には、ゴドリーが卑怯にも逃げ出していった後を埋めて急にその代役を果たす力はありませんでしたし、又そのような立場にもありませんでした。またフレイザーやブルックは、私にそのような無理を強い、責任を転嫁しようとした事もありませんでした。さらに、殆どの方がご存じない事だと思いますが、東京にあった私の会社(アジャン・ドール倶楽部)は、実はインペリアル・コンソリデイティッド・グループの支店や子会社ではありませんでした。これは法的も資金的にもグループとは何の関係もない、純粋に100パーセント独立した私の個人所有になる法人でした。しかし日本の投資家の皆様から見れば、東京にあった私のオフィスが唯一のコンタクト・ポイントであり、お客様にとってはアジャン・ドール=インペリアルと映っていた筈です。
インペリアル・グループが崩壊してしまった後は、必然的にインペリアル・グループとアジャン・ドールの商売も絶途絶え、その結果どこからも収入は入って来なくなっていました。しかし上で述べたように、投資家の皆様にとってはアジャン・ドール=インペリアルと映っていた筈ですから、何とかして投資家の皆様と清算人達(その当時は清算人達を善意で捕らえていました)、及び旧インペリアル・グループとの連絡窓口だけは継続して努めようとしました。どちらの側であれ発せられる情報は逐一翻訳してお知らせし、また彼らに対する問い合わせの書簡などは私が英訳するなどし、できるだけ事実関係を究明して投資家の期待に応える事が私に与えられた義務だと思い、しばらくの間はイギリスへ帰らずに日本で頑張ってみたのです。このために事務所も社員も一定の期間は残さざるを得ませんでしたが、最終的には社員を全員解雇して、事務所も倉庫兼用のワンルーム・マンションに移転しました。これらの費用として、確実に記録が残っているだけで9000万円弱を、この期間中に私は完全に自発的に私費でまかなってきました。記憶にないものまでも入れたら1億円くらいは使っているかも知れません。そうするのが当然だと思っていたからです。
ところで私は株式会社上田八木短資(上田)によって、残りの全財産6000万円強を差し押さえられました。これは、私の知らないところで上田がイギリスの法廷に対し、私が詐欺を働き、資産を隠匿し、更に逃亡の恐れがあるから、直ちに資産を凍結する必要があると全く虚偽の訴えを起こしたからです。言うまでもない事ながら、これにはマザールが密接に関わってきています。そのため私は一言の反論の機会も与えられないまま、不意打ち的に全財産を差し押さえられました。もし私が無実であり上田が濫訴をしているのであれば、何故これに対抗して法廷で対決をしないのか不思議に思われるかも知れませんが、ここが上田の実にずる賢い点です。実は、これはマザールがフレイザーやブルックに使ったのと全く同じ戦術なのです(上田とマザールは緊密に協力し合っていますから当然です)が、上田は私が詐欺(刑事事件)を働いたと主張しておきながら、民事による賠償請求しかしていないのです。言うまでもなく民事裁判の弁護士は私費で雇わなければなりません。(刑事裁判ならば国選の弁護士が付けられます。)しかし上田は私の知らないところで、私に逃亡の恐れがあると言う虚偽の陳述をして、私の全財産を押さえているのです。私が弁護士を雇う費用を差し押さえた上で、即ち私から裁判で対抗して争う能力を奪った上で、さあやれるものならやってご覧なさいと言っているのです。
マザール対、フレイザーとブルックの訴訟も全く同じでした。フレイザーやブルックはマザールの主張が虚偽である事を、法廷において証言する準備ができていました。しかし出廷予定直前に彼らは個人破産をさせられ、その結果フレイザーとブルックは弁護士を雇う事ができなくなりました。フレイザーとブルックは、法廷で正式に証言する機会さえを奪われ、マザールはこの件を永久に不問にする事で、自分達の嘘が表沙汰になる事を防ぐ事ができました。上田は私を金銭的に縛って如何なる行動も取れないような、即ち私がリングに上がれない状況を先に作った上で、不戦勝を得ようとしたのです。私がイギリスの法廷と言うリングに上がれば、私が詐欺を働いたと言う事も、資産を隠匿していると言う事も、逃亡しようとしていると言う事も、全てがでっち上げであると言う事が判明してしまうからです。従って私を英国の法廷には上がれない状態にした上で、事情の良く分からない日本の法廷で言いたい放題の事を言っているのです。これを卑怯、ずる賢いと言わずして何と言いますか。
今、上田は日本でも私に対する民事訴訟を起こし、イギリスで差し押さえた6000万円を確実に我がものとするために、2億円以上の弁護士費用を掛けている模様ですが、全く愚かと言うより他はありません。6000万円を得るために2億円を掛けると言う事が、経済効果を考えれば愚劣であると言うのではありません。最も本質的で重大な事は、マザールのライアンやウッドが債権者に虚偽の情報を流し続け、殆ど犯罪的と言って良い清算をしており、最も重要で価値の高い資産は平気で放棄した挙げ句、回収できた資金の殆ど全てを手数料名目で着服している、と言う事なのです。ところが上田は、ライアンやウッドの嘘八百の作り事を妄信して彼等にいいように踊らされ、ライアンやウッドの不正行為を暴こうと何年も努力をしてきた私を潰し、その結果として彼らに数十億円と言う手数料を差し出しているのですから、これこそは史上希に見る大愚行と言うべきであり、とんでもない大阿呆と言うべきです。愚の骨頂であり、数百名の他の債権者達に対する重大な裏切り行為でもあります。
実は、上田が本当にライアンやウッドの嘘を信じたのかどうかは、全く疑問がないでもありません。ある程度の教育を受けており合理的判断ができる普通の常識人であれば、このような明らかに矛盾だらけのライアンやウッドの作り話に、そう易々と騙されはしないだろうと思われるからです。全体の流れがどう考えても不自然であり、なされるべき説明がなされておらず、寧ろ一部の債権者だけとの間で秘密会議が開かれており、今までに少なくとも数十億円の金額が回収されているにも拘わらず、一般の債権者には一銭たりとも返されてきていないことに、疑問を感じないとしたらその方がどうかしているのです。上田の弁護士達(2億円以上の手数料を稼いだ人達の事です)もそうです。仮初めにも司法試験に通った人達ですから、そこまで頭が悪い筈がないとも思うのですが、裁判における彼らの弁論態度を観察していると、やはり本当に知性が不足しているのかも知れません。あるいはユスティニアヌスに誓った筈の法律家としての良心を、金のために売り渡したのかも知れません。上田は、マザールの説明が嘘である事は分かっていながら、自己の体面を保つために敢えて彼等の嘘を利用したと言うふしも見られますが、もしそうであるとしたら、大多数の弱小の個人投資家の利益を犠牲にした上田の利己主義は、反社会的行為として徹底的に弾劾されなければなりません。
以下に引用するのは私が高等裁判所に提出した準備書面の一部ですが、ここで控訴人と言うのは上田(上田八木短資株式会社)、また被控訴人とは私の事です。「疑義極めて大であるマザールによる管理・清算過程を第三者に検証させ、被害の回復と社会正義の実現を求めんとする大多数の債権者による正当な行動の中心にいた被控訴人に対し、今や英国の捜査当局から明確に否定されている事実無根の詐欺共謀を英国の裁判所に対して偽証してまで、被控訴人の居住国である英国における被控訴人の全私有財産を不当に凍結し、更に事実を無視して詭弁を弄した訴訟を本邦において起こし、億余の金と無制限の時間を使って被控訴人の私生活と債権回収活動に計り知れない打撃を与え、投資家の資金返還がなされない最大且つ最も直接的な原因であるマザールと共に謀り、あるいは積極的にその走狗となっている事に対して控訴人は何の良心の咎めも感じないのであろうか。控訴人は無思慮、無見識、無自覚を満天下に示して嗤い者になるよりは、マザールの不正解明のために他の大多数の債権者達と協調行動を取り寧ろこの活動を率先する事こそが、大投資家としての社会的責任と言うべきではないのか。一兆円企業の社会的道義も地に堕ちたと言わざるを得ない。」私が上田に言いたい事は、ここに全て凝縮されています。
上田は民間では余り知られていませんが、実際には数兆円の資産規模を持つ、図体だけは巨大な特殊金融機関(銀行間金融ブローカー)です。しかし監督官庁(日銀)から何と言われるか、そればかりを絶えずびくびくと気にしている、旧弊な経営感覚しか持ち合わせていない精神的には田舎企業です。お上や株主(主な銀行)から本件投資の決定責任を咎められないよう、裁判費用など何億円掛かっても構わないから、とにかく表面だけでも詐欺であり、無垢な投資家が悪辣な詐欺師に騙されたと言う形で何とか収め、責任逃れをしてお茶を濁してしまおうと言う愚かな思想で動いているのでしょう。こう言う愚かな投資家を上手く操る事ができて、清算人達は思う壺と今ごろ高笑いをしている事でしょう。私を潰す事によって自らの債権回収の機会までを潰してしまった、上田の恐るべき近視眼的愚挙はまさに嗤うべきですが、これが純粋に愚かしさの故であり、また最終的にはそれを悟るのであれば、私は上田を許しても良いと思っています。謝罪をするのに遅過ぎると言う事はありません。今からでも「誤解のためにとんでもない事をした」と言ってくるならば、私は許すのですがその気配は全く感じられません。現に、「今でも私が世界中で堂々と詐欺を働いている」などと言うトンチンカンで滑稽な事を、平然として裁判所で述べ立てています。真に信じられない感覚を持った救い難い人達です。
何れにせよ、上田に全てを押さえられ丸裸にされてしまったため、私が自費でこの運動を継続して行く力は、残念ながらもはや大して残ってはいません。しかし再建回収の道筋が現実的な意味合いからようやく見え始めたこの時に及んで、私が上田と清算人達によって潰されたからと言って、残された投資家の皆様に今まで私がやってきた事、調べて分かってきた事を、何もお伝えせずに黙って退場する訳には行きません。私はライアン、ウッド、ワイド、ホルコフ等を決して許すつもりはありません。善悪や信義と言う基本的な道徳観念のない奴らを、このまま放置しておく訳には行きません。そもそも今まで4年半もの間、何も知らぬ無責任なメディアからはあらぬ中傷を受け、一部の投資家からは心ない言葉を浴びせ掛けられ、マザールとその協調者達からは強烈な妨害に遭いながら、家族・親族にも大変な苦痛と犠牲を強い歯を食い縛って耐えてきたのは、最終的には投資家の債権が回収できると言う信念があったからです。具体的な行動計画は新会社(CMA)の役員諸兄が立ててくれている筈ですから、早晩清算人達を法定に引きずり出す事はできるでしょう。私にできる事は、その場合、自らの経験に基づいて彼等の不法行為について法廷において証言する事であり、あるいは私よりは遥かに事情を知っているフレイザーやブルックに証言をさせる事であり、何よりも皆様に、こう言う筋道が今や可能になりつつあると言う事を、皆様方に知って頂く事だと思います。
幸いな事に、任意団体であった従来の債権保全回収組合は改組され、今や正式に法人格を与えられた非公開株式会社として、クレジターズ・マネッジメント・アソシエーション社の名の下、香港に設立・登記され、香港の国際法律事務所が事務局となって活動を再開しています。清算人達を法廷に引っ張り出すまでの法的な手配は、この新会社クレジターズ・マネッジメント・アソシエーションがやってくれます。しかしそのためには皆様の声が必要なのです。マザールや上田は私の声は潰せても、皆様の声までを潰す事はできません。大きな声を出し、世間(メディアなり関係当局なり)が無視できないような環境を作る事が、債権者にとっては最大の武器となります。元々我々はそれをしようとしていたのに、被害者の会や上田が愚かにも執拗な妨害を加えこれを潰したとは、全く何と言う馬鹿げた事をしでかしたのだと、思うほどに悔しくて言葉になりません。皆様には今一度力を合わせてこの新会社の活動をバックアップし、日本、香港、イギリスの法律事務所と連携して最終的にはライアンやウッドの非行を暴き、皆様が蒙られた被害と得べかりし利益に対する損害賠償請求、及び立場を悪用して債権者に虚偽の報告をした事に対する懲罰倍賞請求などを通じ、皆様が被害に遭われた資金を無事回復して頂きたいと念じています。これは私の個人的な考えであり、必ずしもクレジターズ・マネッジメント・アソシエーションが同意している訳ではありませんが、債権者の皆様方が求めて行く事は概ね以下の事になるのではないかと思います。
l 民事上、資金の回復を図る(請求額は投資資金の全額、利金並びに得べかりし逸失利益、及び懲罰賠償金)
l 不法行為をなした清算人達の資格を剥奪する
l それ以上の刑事上の処罰は英国の法廷に任せる
l
マザールやPWCの雇用者責任は当然追及するが、法人としての彼等の名誉を侮辱はしない
ここで改めてお願いしたい事がります。自分は積極的に何もしなくても、放っておいても正義は必ずなされる、などとは決して思わないで下さい。法律は、自ら何もしない者までも守ってはくれません。自分の権利と利益は、自ら主張しなければ守られません。ですから、もしマザールの悪事が最終的に暴かれるのであれば、放っておいても自分の投資資金は自動的に返ってくると思うのは、残念ながら間違いであると言わざるを得ません。クレジターズ・マネッジメント・アソシエーション社の活動に参加し、債権者としてマザールに資金返還を主張した者のみが、最終的に救済される事になるのです。主張をしなければ請求権を放棄したものと見なされます。民事とはそう言うものです。クレジターズ・マネッジメント・アソシエーション社に債権者として登録するのに費用が掛かる訳ではありませんので、是非これはなさって下さい。旧債権回収組合の参加者のうち、クレジターズ・マネッジメント・アソシエーション社に無条件委任状を提出しておられる投資家が、既に100名以上おいでです。この運動の発言力を高め、弾みをつけるためにも、是非債権者として登録なさって下さい。できれば株を割り当てされるのが望ましいでしょう。
また25−4で述べますが、私が提起しようとしている問題は、皆様方投資家自身の利益のためのみならず、普遍的な社会正義を本来あるべき形で達成するためにも、各界から正当な支援と注目を受ける必要があると思います。そのためにはマス・メディアの皆さんにも協力をお願いしました。マス・メディアが嘗てこの問題を単なる詐欺として、卑小化した報道をしてしまったが故に、せっかく一度は立ち上がりかけた債権回収努力が、空しく水泡に帰した事がありました。しかし私はどうしてもマス・メディアの協力が不可欠であると考えます。私は嘗ての経緯を不問に付して、彼等に協力をお願いしますので、つきましては投資家の皆様におかれましても、メディアがこの問題に関して正しい報道を行い、この運動を側面から支持してくれるように要請する声を、メディアに対して上げて頂きたく思います。姓名を伏せてイニシアルだけで結構ですから、メールを頂ければこのウェブサイトに「投資家からの声」として、全文を掲載させて頂きたく思います。
Eメール: koe@jaccuse.jp