22-6 保釈
さて、リンカーン州警察及びSFOは勢い込んで私を緊急逮捕したのですが、これまた不思議な事にその4時間半後に私は一方的に保釈されました。ここに一方的と言うのは、私が自ら保釈を要求したと言う訳でもなく、況や誰かが保釈金を払ってくれたと言う訳でもないと言う意味です。また弁護士が付いていて交渉してくれた訳でもありません。警察は私の当然の権利として、弁護士を呼びたいかと聞いてくれましたが、私には隠す事もなければ、答える事が躊躇われるような質問も全くありませんので、弁護士は不要であると答えたのです。さて逮捕されたその日のお昼は、警察署内でカレーをご馳走になりました(勿論留置場の中においてではありません)が、これと言って突っ込んだ質問をされた訳でもなく、午後2時にはホテルまで車で送ってくれました。警察が紳士的であったと言うよりは、SFO(その裏はマザール)から言われて押っ取り刀で私を逮捕してみたものの、彼らが知っている詐欺師のイメージとは凡そかけ離れていたので、彼ら自身どう私の事を扱って良いのか分からなかったのではないかと思います。まことに不思議な逮捕と保釈でした。