最後に、これは私事に属する事ですが、私の滞日中(正式には未だに英国の居住者です)の物理的所在地を明かせない理由をご説明するため、数人の特殊な人々の事について述べておきます。端的に述べるならば、私は複数の関係者から、私及び家族に身体的危害を加える旨の脅迫を受けており、また現に私は誘拐されそうになった事があったのです。
私に執拗な脅迫を加えていたのはSDと言う人物ですが、彼は「東北某県で建設談合の調整役をしていた暴力団」(本人談)から、彼らが談合調整の報酬として得たプール資金の運用を任せられ、その背景事実を私には隠したまま自分自身の資金のような顔をして、インペリアル・グループの複数のファンドを使って運用していたものです。(言うまでもない事ながら、このような背景は全てSDが後日私を脅迫する過程で語ったため、私の知るところとなったのであり、SDのそのような背景を事前に知っていた訳ではありません。)ところが、インペリアルのファンド会社はマザールの管理下に入ったものの、幾ら待っても資金が返ってこないどころか、マザールからは何の連絡すらないため、SDはしばしば私の事務所に現れるようになり、何とかならないかと私を責めるようになりました。(それまで私はSDなどと言う人物とは、全く何の接点もなく、況や会った事もありませんでした。)
そのうち当該暴力団からの圧力が強まってきたSDは、大宮市内のホテルに私を度々呼び出してあからさまな脅迫を加えるようになりました。SDは私に支払いの念書を書かせる事に失敗した後、私を武闘派暴力団に引き渡すと脅し、私の腹部に刃物を突き付ける真似を何回となく繰り返しました。掠っていって爪の間に針を刺せば、どんな事でも吐かせる事ができると脅し、また、私の娘に薬を打って風俗業に沈めるなどと脅迫しました。さらにまた、私の事務所に組長の息子でKGと名乗る人物と共に現れて粗暴な行い(器物損壊)に及びました。遂には暴力団員らしき人間3名を地元から連れて上京し、私の事務所の前から私を車で誘拐しようと企てた事がありました。幸い私は大声を上げて逃げる事を得ましたので、これは犯罪としては未遂に終わりましたが、警察には正式な届けが出されています。
またこのSDとは別人でSGと言う人物がいます。これは嘗て、東南アジアの某国を拠点にODA(政府開発援助)のブローカーをして、援助資金のおこぼれに預かるなどの不正行為をしていた由ですが、現在は日本に戻っており、ある医薬部外品のマルチ販売ネットワークの卸売りをやっています。この商売の決済は金額が多いほど現金で行われ、常時極めて多額の現金(多いときには数千万円)が動かされているようです。本人が自ら語ったところによれば、現金を保管するための金庫を設置する目的で、普段の住所とは別にマンションを他人名義で借りている由です。しかしこの人物に関して特筆すべき点は、良く知られた関西系の広域指定暴力団の最上層部から、目を掛けてもらっている事を日頃から公言していると言う事です。このSGはSDと違って私を暴力で威嚇した事はありませんが、私に対し、私文書偽造による詐欺を二度仕掛けようとして失敗した事がありました。
即ち、「東北某県で建設談合の調整役をしていた暴力団」を背景に持ち、私を誘拐しようとしたSDや、関西系広域暴力団のトップと親しい事を公言しており、詐欺で私を引っかけようとしたSGのような人達が現存する以上、私は滞日中の居処をうかつに明かす訳には行かないのです。もし、事実を冷静に検証して社会正義をなすなどと言う事よりも、しめしを付けたり、面子を保ったりする事の方が男らしくて重要であると考える、SDやSGのような単純な人達が私の滞日中の居処を知れば、どのような結果を招く事になるのかさほどの想像力を必要としません。この故に、今しばらくは私の日本における居処を明らかにできない事を、お許し願いたいと思います。
この事情が続いているため、今のところ私はごく限られた特別な数名を除き、投資家の皆様、元社員・役員、親族、親しい友人達に何年もの間、心苦しくも不義理を重ねたままになっています。しかし投資家の皆様の中にも、私を気遣って下さる声がある事は、それとなく耳に届いています。真にかたじけなく、有り難い事です。またアジャン・ドール倶楽部の最後の日まで、困難の中で後ろを見せる事なく粛々と義務を全うしてくれ、さらにやむなく会社が解散した後も私を信じ、献身的な協力をしてくれた元社員・役員の諸氏には、本当に感謝の言葉もありません。改めてお礼を申し上げます。是非クレジターズ・マネッジメント・アソシエーション社には登録しておいて下さい。